僕が高校生の頃は、学校全体がバンドブームで、友達のほとんどがバンド活動をしていました。友達に誘われてライブを見に行った高1の冬、汗を流して演奏する友達がすごくカッコよかった。自分も何らかのカタチでみんなのライブに関わりたいと思った。
だから、自分にできることは何だろうと考えた時、友達のためにバンドのTシャツやフライヤーを作ろうと思ったんです。特別、デザインに自信があったわけじゃないですよ。
それでも毎日のように手書きでデザインラフを描いて、「こんなTシャツを作ってください!」と学校帰りに印刷屋さんに持ち込みをした。気がつけば、夢中になってデザインばかり考えていました。
あれだけ没頭していたデザインですが、受験ではまったく関係のない大学を志望。残念ながら落第したけれど、浪人して初めて「将来、僕がやりたい仕事は何だろう」と真剣に考えるようになりました。
当時、ひょんなことからアパレルショップで働き出した僕は、販売以外にも洋服のデザインを担当。その時に、僕はやっぱりデザインをするのが好きなんだと気づいた。
それが本格的にデザインを勉強するスタートとなりました。
デザイナーの仕事は帰りも遅いし、寝る暇がないほど忙しい日もある。それでも、作ったモノをお客様が喜んでくれた時は苦労が吹っ飛びます。きっとこの気持ちは高校生も同じじゃないかな。
例えば、友達や家族、好きな人のためにプレゼントを考えて「ありがとう!」って言われるとすごく嬉しいですよね。それと一緒。シンプルだけど僕のデザインで誰かが笑顔になる。
その瞬間が僕の一番の幸せなんです。