3歳で出合った琴の大切さに気づいたのは、28歳の時。長男の出産を機に、課題に追われるばかりだった琴の活動から離れたてみたら、開放感を楽しめたのもつかの間、自分の心の中で琴に対する素直な愛情がみるみるうちに膨れあがってきた。
いくつもの習い事で忙しかった小学生の頃「いちばん練習しない生徒」といつも先生から注意されていた(にもかかわらず馬耳東風であった)笹野さんは、それ以来、家事・育児の合間を見つけては琴の練習に没頭した。
1年半後には長女が誕生し、ますます多忙になったが、家事を手際よく片付けるとともに琴の技術を高めていった。
現在はヴァイオリン・ピアノとのユニット「プラネット・碧(ブルー)」と篠笛・ギターとのユニット「閼伽流(あかる)」のふたつを中心に、オリジナルな音楽世界を展開。小学生になった2人の子どもや夫、父母、義父母らの応援を支えに、「琴の音色の美しさを一人でも多くの人に届けたい」と活動範囲を愛知県内外で広げている。
これまでに最も影響を受けたのは母親だという。高校生の頃は厳格な母に反抗もしたが、家庭人として家事・育児をこなしつつ幼稚園教諭の仕事にも真摯に取り組む姿勢は、笹野さんの最高の手本となり、今も人生の指針となっている。
そんな笹野さんから高校生へのメッセージ。「まいた種は必ず芽吹くから、目標に向けて全力で取り組んで。そして笑顔を大切に。きっとあなたを助けるよ」