オトナカタログ

ミュージシャン
芸術
桐島 誠二

熱血音楽野郎を襲ったガン「胚細胞腫瘍」

異変が起こった。からだに力が入らず声が出ない。咳には血が混じる。やがて喉からの出血は止まらなくなり、背中に激痛が走り始めた。
病院で撮った胸部レントゲン写真には直径約8センチの丸い影。「すぐ実家へ帰り大病院で受診しなさい」との医師の指示に従い東京から神戸へ戻り再検査。影は数日でさらに拡大していた。「一瞬を争う状況だ」と医師。病名は縦隔の胚細胞腫瘍。即刻抗がん剤投与が始まった。

抗ガン剤は副作用が強く、桐島さんは吐き気に襲われ食欲をなくし、脱毛していった。当初は冷静だったが、肺切除が必要かもしれないと知ると動揺した。「俺はもう歌えなくなるのか。」

この悶々とする桐島さんを慰め、癒し、励ましたのはテレビやラジオから流れる音楽だった。そして初めて気づく。音楽にそんな力があることを。

副作用と戦いながら願った。自分も人を奮い立たせるような音楽をやりたい。もし、再び、歌えるなら。

誰かを支えるために歌い続ける

奇跡が起こった。

抗ガン剤が劇的に効いて腫瘍が急速に縮小し4か月にわたる治療後には全腫瘍が消失したのである。退院した桐島さんは仕事を再開した。

2007年新潟地震発生。高3で阪神淡路大震災を経験した桐島さんは路上ライブの際に募金を呼びかけ、現地では復興ライブを行った。
「俺の人生、順当に来てる。」と桐島さんは言う。

自分に起こることは全てその時の自分に必要なこと。無駄なことはひとつもない。ガンもそう。ガンを経験したからこそ歌の尊さに気づいたのだし、新潟地震で行動できた。ガンはいつ再発するかわからない。だからこそ今を精一杯大切に生きる。自分だけでなく誰かを支えるために歌い続けながら。

桐島さんが出演するインターネット放送は

http://shibutama.tv