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医学ジャーナリスト
生活
植田 美津江
医学博士

「医者中心の医療」への懐疑

少子高齢社会を迎え、医療は大きな岐路に立たされている。植田さんはこのような医療機関へのコンサルティングを行うとともに医療が抱える様々な問題点について論じる医学ジャーナリストでもある。

「何か人のためにお役に立ちたい」。そんな思いから植田さんは看護師となった。しかし理想と現実のギャップは大きかった。とりわけ植田さんが疑問に感じたのは「医者中心の医療」がまかり通る現実だ。

そしてシングルマザーとなったことで植田さんは大学病院から、職場を変わらざるをえなくなる。「今でこそ、『婚外子を認めるフランスにならって日本も同様の方法で出生率の向上を』なんて言いますが、冗談じゃない」と憤る植田さん。

働きながらの子育ても、周囲の「目に見えない壁」にぶち当たってきた。やがて植田さんは「おかしいと思ったことを言うには一介の看護師では見向きもされない」と、仕事を続けながら夜間の大学、大学院へと進み、医学博士にまでなって学識を積み、現在に至る。

「人は一人では生きていけない」

植田さんのベースは看護師時代の経験だ。「人間は一人では生きていけません。老いれば必ず誰かの手伝いが必要になる。手術を受ければ排泄も自分ではできない。

それでも人は生きたいと思うものなのです」。そして病や死から見えてくるのは「人は皆同じ」という重い事実。

「どんなに肩書きやお金を持っていても、死んだらみな同じ。だから人を外見だけで判断しないようになりました」と植田さん。そして人間の生命を支える「看護師」という仕事は素晴らしい、と植田さんは振り返る。

目下の夢はキューバの医療を学ぶこと。西洋医学と伝統医学を組み合わせ、看護師による在宅医療が徹底しているキューバに、病院や施設ありきではない「医療の原点」を、植田さんは見出そうとしている。

植田美津江先生のウェブサイト

http://www.mitsue-ueda.com/

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