冊子やチラシ、ポスター、本などの出版物をパソコン編集して作るのがDTPの仕事だ。白水さんの職場はスタッフ約10人を1チームとして部門ごとに制作するが、DTPオペレーター担当は彼女1人である。
「仕事のスピードを求められる中、忙しいときや大変なことも多いのですが、やり遂げたときは気分が開放されます。お客様から感謝されたときは素直に嬉しいですね」
母親の影響を受け、小さい頃から絵や画集に触れた少女は、大学では立体デザインを学び、やがてパソコンと出会った。
「パソコンをさわること自体、楽しくて飽きないです。興味を持って、いくつかの職場で様々なスキルを身につけるうちに、今の仕事に出会いました。私の学生時代には存在しない仕事ですから、思いもよらなかった分野に進んできた感じです」
20代前半は特に「どんな仕事がしたいか、何になりたいか全くわからなかった」時期と白水さんは分析する。
「このままの進路でいいのかと思った頃もありますが、ずっと続けることができました。今の仕事はきっと私に向いていると思います。これをやっていると楽しい、という感覚は大事にしています」
当面の目標はパソコンのソフトを極めて、表現の世界を広げること。「将来なりたいものは、簡単にはわからないもの。今の高校生には、興味がある方向へ進んでいけば自然と先の道はできる、と伝えたいですね」と語る白水さん。
人生には人それぞれの生き方があるのだから。
「日々のいろんな出会いを楽しんでください。もし行動できない時期があれば、無理に動かなくてもいいですよ。何もせずに休んでいると、人間って不思議と次へ向かうパワーが出てくるんですよね」