学生時代は優等生として、何の不満もなく過ごした小西さん。社会人になって、ふと何もチャレンジしていない自分に気付く。「職場環境には恵まれていましたが、心の中でフツフツとわいてくるものがあったんです。人生で一度はやりたいことを何か実現したい。そこまで計画的に考えていなくても、動けるのは若いうち」と一大決心をしたからこそ、今の仕事につながった。
「人を元気にできるような仕事ができたらいいな」と思い、タレント事務所へ。新たな一歩を歩んでいるうちに、大きなチャンスをつかむ。
「ラジオレポーターは、生放送です。はじめは1日1中継でしたが、ニーズとともに増加。多いときには「おはようございます!」の中継から5現場レポートカーでまわったこともありました。その中で、人や世の中を見る目が鍛えられ、さらにたくさんの人と出会えて、充実した日々を送れました」
たびたび立ちはだかる壁があった。消防士をしている父親の権力は、幼少の頃からずっと強く、言うことは絶対だった。
「私が事務職を辞めたときには、厳格な父は大反対。聞く耳をもってもらえませんでした。でも影で、私のラジオ放送を聞いていてくれたことを知ったとき、びっくりしました」。娘の姿を見守る、そんな父親の頑な存在も、彼女を大きく成長させている。
「人をもっと輝かせる仕事はできないか」と思い、現在、小西さんが夢中なのはコーチングの仕事。今後は笑顔、元気を与えられる人になり、仕事の幅を広げていきたいと意気込んでいる。
「会社の事務職をしていたときは、伝票処理をして『ありがとう』と言われることはまずありませし、出会える人も限られています。でも、今は自分の頑張り次第で成果が出て、感謝の気持ちを直接もらえるから嬉しい。大企業のような安定はありませんが、やりがいは大きいですね」