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黒子絵巨
アジア支援団体理事

日本人だからできることはなにか

短大生時代、思い切って日本を飛び出した黒子さん。海外へ行くことが人生を変えることもある。参加したのはフィリピンの農村生活を体験する滞在プロジェクト。

「フィリピンでは貧富の差が激しく、カルチャーショックを受けましたね。現地の皆と一緒に生活して、日本の生活がいかに恵まれているか実感しました。また貧しい生活を悲観しているのではなく、明るく楽しもうとしている。小さなことで悩んでいる自分にも気付かされました」。

翌年にはタイへ。タイの地域差、そして貧困層の実態を知ることに。興味本位に勉強しても、実際に現地へ行くと全く状況が異なるのだ。

「何とかしなければ」と思った。

いろんなNGOを訪ね、国際開発問題について勉強。フィリピンやタイに行き、ストリートチルドレンや被害に合った小さな子どもたちや支援者に会った。目の前で直接体験を聞いたのは衝撃的だった。

「どうしてこういうことになっているのか…。現地の支援スタッフは命がけで活動している。日本人としてできることは何かを常に考えるようになりました」。

現在は現地活動支援や講演活動など、約10年近く市民活動に本部スタッフとして携わっている。今では20回以上、現地に足を運んだ。

アプローチすれば道は開ける

市民活動や短大で慣れ親しんだ英語を使って、昼間は翻訳業。電機メーカーの機械取り扱い説明書を英語に翻訳する仕事だ。専門的な機械の説明を日本語から英語へ。設計者と確認しながらの、地味な作業。

「日本語でもわからない単語ばかりの専門分野なので、ゼロから必死に覚えました」

結婚が決まったのを機に、新たな計画を決めている。新婚旅行は半年以上かけたユーラシア大陸の横断ツアー。

「フィリピンやタイの現地と日本を双方向でつなぐ計画もひとつ。日本の子どもたちに国際理解を広めていきたいですね」と語る黒子さん。

中島健太さんと一緒に、未来の可能性を切り開いていく。