小嶋さんの学生時代、ちょうど "Windows95" や "Yahoo! JAPAN" などの登場があり、そういった世界への漠然とした憧れを持った。
大学院中退後、プログラマー・SE(システムエンジニア)としていくつかの会社で現場経験を積んだが、今の日本のシステム開発の現場に足りないものを感じ、あの学生時代に思い描いていた理想の会社を実現すべく、起業を決意した。
当時から日本のSE・技術者の不足により、中国の安い人件費に着目し仕事を発注する企業はたくさんあった。しかし国の違いによる文化や価値観の違いを軽視して失敗した大企業の事例をたくさん目にしてきた。
そこで、小嶋さんは起業に先駆けて、中国へ渡った。信頼できるビジネスパートナーを探すためだ。天津で3ヶ月、南京で1年以上。パートナー候補の会社で、社員の一員として毎日顔を合わせながら働いた。
実際の現場での作業を目の当たりにしながら、お互いを理解し信頼関係を築けるまで一緒にいた。
こうして徹底的にパートナーづくりにこだわった結果、中国に信頼できるパートナーを作ることが出来た。 小嶋さんは言う。
「どんなに通信技術が発達して連絡が容易に取れるようになっても、相手のことを理解する努力を怠り、単純に仕事を与え続けているようではいつか失敗する。納得するまで、例えば私が中国でしてきたように、信頼関係を築き上げること。そういう人間として本来忘れてはならないことを、どんな仕事においても大切にしていきたいですね。」