燃えさかる炎。思っていた以上にオレンジで車のドア越しでも顔が焼けるように熱い。興奮してホースを延ばし放水するので精一杯だった、それが初めての現場で今でも忘れることのない印象だった。
「仕事として体を動かしたい、使いたい」と希望した消防官は人の生死に関わる仕事である。時には救急車に乗り人の命を救うこともある。人の死を目の当たりにして怖くて眠れないときもあった。
でも人を救いたいという思いが、消防官としてさらに経験を積み、いつかは救急救命士になりたいという夢を持つことになった。
消防官になることはまったく頭にはなかった。昔から保育士になりたいという漠然とした思いはあった。
進路を考えるきっかけは姉が公務員になったことと、周りに勧められたこともあり大学受験を念頭に、まずは公務員試験を受けることになった。どこを受験するか考えるうちに、かっこいいこと、すぐに誰かの為に働きたいと考え、これからの仕事として消防官を選んだ。
消防官として実際に働いてみて、人を救う仕事に男女の区別はなく、訓練も現場もひとりの消防官としてこなさなければならない。そんな中で人が逃げる現場に勇気を持って立ち向かうという消防官の魅力に気づいた。