「ダンスをしていると、なにげないことでも先生にほめられる。初めて自分の存在が認められた感じがしました」。高校卒業後、母と気軽にダンススタジオに足を運んだのがきっかけで、初めて集中できるものに出会った。
同じ年代の学校の枠を超えた友人ができて楽しかった。反対に友人と比較して「あの子には負けたくないと思って、もっとうまくなってやろう」と休まず通い続けた。そして舞台に立つ。心に火がついた。
幼少時代からクラシックダンスを習い始めるようなダンス一筋の人生ではなかった。高校卒業までダンスとは無縁だったという。
「ダンスは99%努力だと思います。才能ある器用な子は、意外と簡単に辞めていきますね。不器用な子は辞めようと思いながらも通い続け、何回も何回も練習して1ミリずつでも成長していきます。私も不器用ですから」。
一番難しいことだが、継続は力になる。
練習のしすぎでアキレス腱を切った。最初は悔い思いばかり。でも冷静に考えた。ステージで踊ること以外でも仕事としての関わりがあるのではないか。
以降、ダンスを指導する道を追求してきた。「ダンスとは無関係だと思っても、目を向け、人の話を聞けばどんどん自分の視野や世界が広がります」。
現在、「スタジオ ZOO」のダンスインストラクターとしてダンス好きな生徒の指導に夢中だ。仕事も夢も終わりを決めるのは自分だと今井さんは言う。
「60歳70歳になっても体が維持できるまで、この仕事を続けるのが目標です」。