オトナカタログ

バー経営者
サービス
中尾宏寿
BAR YOJIROH(ヨジロヲ) 店長

自分が良いと思ったものだけ

「大きな看板を出してる店はダメだね」と中尾さんは言う。

実際、BAR YOJIROHの看板は少し控えめだ。看板が小さいのにお客さんが集まる秘密は「口コミ」。中尾さんは自分が良いと思ったものだけをお店で出す。

そのお酒や料理を、やっぱり「良い」と思ってくれたお客さんが、お客さんを呼んでくれる。友達の友達、知り合いから知り合いへと、その口コミはつながっていくのだ。

来店するのは本当にいろいろな人たち。しかし、口コミでつながったお客さんたちは、みんな中尾さんのお店が共通点だ。みんなが中尾さんのファン。そんな空間をつくってきた証が小さな看板なのだ。

「うまい」と思ったところへ行け!

実はYOJIROHはもともとコーヒーハウスだった。飲食業の経験や知識がなかった中尾さんは、コーヒーハウスを出すと決めてから独学で勉強した。

本で調べ、「きれいなものをきれい、うまいものをうまい、と感じることが大事。実際に体験しなくちゃ」と、自分がうまいと思ったコーヒーを入れる知人のところまで行き、技を見て、聞いて、盗んだ。

そして、自分が納得できるコーヒーをお店で出せるようになったという。

コーヒーハウスを続けるうちに、自分と自分のコーヒーを好きになってくれるお客さんたちが、お酒の注文をたくさんしてくれるようになった。

今度はカクテルのつくり方やワインの種類をコーヒーと同じように勉強した。気がつけば中尾さんの経験と美学に裏打ちされた素敵なBARになっていたのだ。