23歳の時、会社を退職してフランスへ渡った。10ヶ月間、世界各国から集まってきた仲間達とお菓子作りの基礎を学んだ。ときにスペインやイタリアへ足を伸ばして美味しいものを食べた。
「学校の仲間は、美味しいものを食べるためには時間とお金は惜しまない人たち。彼らとの交流も楽しかったですよ」。帰国後、ケーキ屋さんでアルバイトを始める。お菓子作りのプロについて仕事をした。
しかし、一流のパティシエを見て、自分との差を感じた。「上には上がいる」と。そして「自分の適性は職人ではなく経営者じゃないか」と考えた。
移動カフェの仕事を3年間経た後、2001年に「クッチョロカフェ」をオープンする。店のコンセプトは「オリジナルベーグルとケーキ・犬と一緒に入れるカフェ」。前田さんは「自分が入りたくなるような空間を作りたかった」と言う。
現在、本山店と栄店の2店舗で15人のスタッフが働いている。「経営者として一番神経を使うのは、いかにしてみんなに気持ちよく働いてもらうかです。秘書をしていた時に経営者を間近で見ていた経験が役に立ってますね」。
当面の課題は、この2店舗をより良い店にしていくこと。そして「将来は和菓子の店舗を出したいです」と話している。